馥郁たる脳油

8月下旬。それらしいことを何もしていない。8月31日までが「夏」を意味していた頃も、夏休みはとりたてて楽しいものではなかったけど。スケジュールの作り方が下手なのだ、というこの夏の認識を来年に活かせるだろうか。
何か聴きたいのに、これだ、というのがない。
向田邦子『あ・うん』(文春文庫)を読む。山口瞳の解説文にちょっと鼻白む。鼻白むという言葉を使ったのは、たぶんこれが初めてだ。