「気晴らし」という言葉がとてもよく似合う行為

 数日前に聞いた、つい最近東京タワーに行ってきた友人の話が、どうもじわじわと効いてきたようなのです。行ってみたくなりました。というよりも、高いところから眼下に広がる景色を見る、という行為をしたくなったのです。ですが、”東京タワーに行きたい人が降りるべき駅”がどうしても分かりませんでした。傍でつり革につかまっているおじさんに尋ねることは、どうしたって憚られました。友人はその駅の名前をたしか二度ほど口にしていたはずなのですが。
 代わりに…
 いつもなら御茶ノ水へ向かうところだけど、あえて神田に降り立つ。歩く歩く。小さくて緑色の鬼灯はかわいい。「木の葉」らしくない、指を切りそうなサラサラとした見目の葉と薄桃色の花をつけた木に「幽」という文字を連想。気が付いたら魂を持っていかれてた、なんてことにもなりかねない。幽美?

ほおずき は 鬼灯 と書くのだねぇ…。