壇上の君

 とある演習形式の授業でのこと。一年生の頃から知る男子(仮に「Sくん」とする)が発表を行ったのだが、二年半前の同じシーンでは全身から緊張と動揺のオーラを放っていたSくんが、ユーモアさえ交えながらとてもスムーズに話を進めるのを目の当たりにして思わずしみじみした気分に。というのも、彼の人並み以上の緊張具合が自分ととてもよく似ていたため、よく、他人事とは思えずにヒヤヒヤしていたものだから。「あっと言う間」と形容したくなるこれまでの三年間だけど、みんな確かに成長しているんだな〜、というのが“しみじみ”の中身です。ちなみに私自身も、不自然なまでのアガリ症は大分克服しつつあります。