MANGA SICKは治らない。

 前に、鋏を使うおばさん理容師の傍らに控えていた青年が、タオルを干している後姿を見かけた。前回と同じく、わたしは電車の中、青年はお店の中。

 あと一日で21歳が終わる…なんだかむずむず。こんなんで良いのだろうか。卒論の計画書なるものを提出しなくてはいけないのだけど、何を書くのかなんて全く考えていなかったものだから、途方に暮れ気味だ。こんなんで良いのだろうか…。指導教官についても「希望」というような前向きなものは無いなぁ。面白かった先生は皆(といっても二名だけど)他大の専任だなんて、寂しい話じゃありませんか。

 
Don't rush in to the train.
これを見た、傘を持たずに地下鉄構内に駆け込んだ濡れ鼠。思わずハッとして、それからにやりとした。…これをあえて「小噺」として伝えてみたら、「その話知ってるー」と返されてしまった。

 くだんの「計画書」を事務局で受け取ってから、図書館へ。10月復帰を目されていたあの人が、いた!嬉しいフライング。何だか浮かれたまま、古本屋に寄って高橋源一郎『文学がこんなにわかっていいかしら』、幸田文『北愁』を購入。