よくない傾向

 ちょっと性格がひねくれているせいなのか、世間の多くの人々がワァ〜と盛り上がるようなことから、わざと距離を置こうとする傾向が自分にはある(と思う)。またそれは、故意にではない場合もある。駅伝の場合はどちらかというと「わざと」の方に当てはまって、往路はほとんど観なかったのだけど、今日はちょっと事情が違った。友人の元同級生が復路のランナーとして出場するというお知らせメールを1日の晩に受け取っていたため、観ないでは済ませられなかったのだ。(ひねくれている、かつ律儀な性格なんだと思う。)テレビの前に座り、数分。アナウンサーのナレーションと、選手の走る姿のコンビネーションは「フランダースの犬」を観るのと同じ効果を発揮した。
数年前までは好きじゃなかったそうめんが、昨夏とつぜん大好物になったり、冷えた手先がなかなか温まらなくなったりするのとたぶん同じ原因から、涙腺の緩みも着実に進行している。

 「友人の元同級生」が襷をつなぐのを見届けてから、お茶の水へ。お年玉パワーへの期待感からか、元気に営業中(こっちまで気持ちが弾む)のギターショップ街道をくだり、神保町方面へ。三省堂で小説(文庫)を二冊と、課題の下準備用の新書を二冊買ったら、ディスクユニオンに寄るだけの覇気が残らなかった。